■荒野の決闘
『駅馬車』など西部劇の名作を数多く撮った巨匠ジョン・フォード監督の最高傑作です。ヘンリー・フォンダ演じる元保安官のワイアット・アープは、たくましさと同時に優しさや知性を感じさせる、まさに理想的なヒーローではないでしょうか。メランコリックな主題歌「愛しのクレメンタイン」は、いつまでも心に残る名曲です。
■真昼の決闘
フレッド・ジンネマン監督がそれまでの西部劇の常識をくつがえした記念碑的な一作。ゲーリー・クーパー演じる主人公の保安官は、決して百戦錬磨のヒーローではなく、死の恐怖に怯えるリアルな小市民。復讐にやって来る悪党一味を迎え撃つまでの80分間をリアルタイムで見せる演出の妙。
■カサブランカ
ボギーことハンフリー・ボガートの代表作。ラストの飛行場のシーンで彼がつぶやく「君の瞳に乾杯」は、映画史上屈指の名セリフとして知られています。ボギーの相手役イングリッド・バーグマンの息を飲むような美しさ、ギョロ目が印象的な脇役ピーター・ローレの登場も忘れがたいですね。
■モーガンズ・クリークの奇跡
テンポの良いストーリーテリングと絶妙な笑いのセンスが特徴の“スクリューボール・コメディ”の才人プレストン・スタージェス監督作品。戦時下のアメリカを舞台に、かなりキワどい物語が展開するにもかかわらず、ただただ笑わせるスタージェスの手腕に脱帽。これほどの傑作が日本では劇場未公開だとは。DVDでぜひ入手しておきたい、プレミアムライクな一作です。
■第十七捕虜収容所
『アパートの鍵貸します』などコメディ映画の名手として知られるビリー・ワイルダー監督初期の名作。ウィリアム・ホールデン演じる嫌われ者の囚人が、最後の最後に裏切り者を暴き、脱走計画に一役買う、そのカタルシス。全体としてはシリアスな話なのに、ワイルダー独特の軽妙な演出がワサビのように効き、単なる戦争脱走映画とは一線を画す仕上がりになっています。
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